もう四膳かえて、今度は五杯目である。
とん子は御はちの蓋をあけて大きなしゃもじを取り上げて、しばらく眺めていた。
これは食おうか、よそうかと迷っていたものらしいが、ついに決心したものと見えて、焦げのなさそうなところを見計って一掬いしゃもじの上へ乗せたまでは無難であったが、それを裏返して、ぐいと茶碗の上をこいたら、茶碗に入りきらん飯は塊まったまま畳の上へ転がり出した。
もう四膳かえて、今度は五杯目である。
とん子は御はちの蓋をあけて大きなしゃもじを取り上げて、しばらく眺めていた。
これは食おうか、よそうかと迷っていたものらしいが、ついに決心したものと見えて、焦げのなさそうなところを見計って一掬いしゃもじの上へ乗せたまでは無難であったが、それを裏返して、ぐいと茶碗の上をこいたら、茶碗に入りきらん飯は塊まったまま畳の上へ転がり出した。