主人の顔を潰してまで、布団と睨めくらをしている毬栗君は決して布団その物が嫌なのではない。
実を云うと、正式に坐った事は祖父さんの法事の時のほかは生れてから滅多にないので、先っきからすでにしびれが切れかかって少々足の先は困難を訴えているのである。
それにもかかわらず敷かない。
主人の顔を潰してまで、布団と睨めくらをしている毬栗君は決して布団その物が嫌なのではない。
実を云うと、正式に坐った事は祖父さんの法事の時のほかは生れてから滅多にないので、先っきからすでにしびれが切れかかって少々足の先は困難を訴えているのである。
それにもかかわらず敷かない。