主人は武右衛門君に「そうさな」を繰り返していたところへ、先生と玄関から呼ばれたので、誰だろうとそっちを見ると半分ほど筋違に障子から食み出している顔はまさしく寒月君である。
「おい、御這入り」と云ったぎり坐っている。
「御客ですか」と寒月君はやはり顔半分で聞き返している。
主人は武右衛門君に「そうさな」を繰り返していたところへ、先生と玄関から呼ばれたので、誰だろうとそっちを見ると半分ほど筋違に障子から食み出している顔はまさしく寒月君である。
「おい、御這入り」と云ったぎり坐っている。
「御客ですか」と寒月君はやはり顔半分で聞き返している。