夏目漱石 『野分』 夕暮に近づくと何となくうそ寒い。 薬王寺前に来たのは、帽子の庇の下から往来の人の顔がしかと見分けのつかぬ頃である。 三十三所と彫ってある石標を右に見て、紺屋の横町を半丁ほど西へ這入るとわが家の門口へ出る、家のなかは暗い。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア