皆な悪戯許りして居たものでストーヴ攻などと云って、教室の教師の傍にあるストーヴへ薪を一杯くべ、ストーブが真赤になると共に漢学の先生などの真面目な顔が熱いので矢張りストーヴの如く真赤になるのを見て、クスクス笑って喜んで居た。
数学の先生がボールドに向って一生懸命説明して居ると、後から白墨を以って其背中へ怪しげな字や絵を描いたり、又授業の始まる前に悉く教室の窓を閉めて真暗な処に静まり返って居て、入って来る先生を驚かしたり、そんなこと許り嬉しがって居た。
予科の方は三級、二級、一級となって居て、最初の三級は平均点の六十五点も貰ってやっとこさ通るには通ったが、矢張り怠けて居るから何にも出来ない。