数学の先生がボールドに向って一生懸命説明して居ると、後から白墨を以って其背中へ怪しげな字や絵を描いたり、又授業の始まる前に悉く教室の窓を閉めて真暗な処に静まり返って居て、入って来る先生を驚かしたり、そんなこと許り嬉しがって居た。
予科の方は三級、二級、一級となって居て、最初の三級は平均点の六十五点も貰ってやっとこさ通るには通ったが、矢張り怠けて居るから何にも出来ない。
恰度僕が二級の時に工部大学と外国語学校が予備門へ合併したので、学校は非常にゴタゴタして随分大騒ぎだった。
数学の先生がボールドに向って一生懸命説明して居ると、後から白墨を以って其背中へ怪しげな字や絵を描いたり、又授業の始まる前に悉く教室の窓を閉めて真暗な処に静まり返って居て、入って来る先生を驚かしたり、そんなこと許り嬉しがって居た。
予科の方は三級、二級、一級となって居て、最初の三級は平均点の六十五点も貰ってやっとこさ通るには通ったが、矢張り怠けて居るから何にも出来ない。
恰度僕が二級の時に工部大学と外国語学校が予備門へ合併したので、学校は非常にゴタゴタして随分大騒ぎだった。