三重にうねる細き金の波の、環と合うて膨れ上るただ中を穿ちて、動くなよと、安らかに据えたる宝石の、眩ゆさは天が下を射れど、毀たねば波の中より奪いがたき運命は、君ありての妾、妾故にの君である。
男は白き指もろ共に指輪を見詰めている。
「こんな指輪だったのか知らん」と男が云う。
三重にうねる細き金の波の、環と合うて膨れ上るただ中を穿ちて、動くなよと、安らかに据えたる宝石の、眩ゆさは天が下を射れど、毀たねば波の中より奪いがたき運命は、君ありての妾、妾故にの君である。
男は白き指もろ共に指輪を見詰めている。
「こんな指輪だったのか知らん」と男が云う。