一寸ここで、此の頃の予備門に就て話して置くが、始め予備門の方の年数が四カ年、大学の方が四カ年、都合大学を出るまでには八年間を要することになっていたが、私の入学する前後はその規定は変じて、大学三年、予備門五年と云うことになった。
結局総体の年数から云えば前と聊か変りはないが、予備門丈けでいうと、一年年数が殖えたことになり、その予備門五年をも亦二つに分ち、予科三年、本科二年という順序でした。
それで、予科三年修了者と、その頃の中学卒業生とを比べて見ると、実際は予科の方が同じ普通学でも遙に進んでいたように思われた。