夏目漱石 『野分』 しかしてあらかじめこれに備うべくあまり自棄である。 机上に原稿紙を展べた彼は、一時間ほど呻吟してようやく二三枚黒くしたが、やがて打ちやるように筆を擱いた。 窓の外には落ち損なった一枚の桐の葉が淋しく残っている。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア