昨日の午襖越に聞いていると、太郎冠者がどうのこうのと長い評議の末、そこんところでやるまいぞ、やるまいぞにしたら好いじゃねえかと云うような相談があった。
その趣向は寝ている余とは固より無関係だから、知ろうはずもなかったが、とにかくこの議決が山荘での催しに一異彩を加えた事はたしかに違ないと思った。
余は風呂場の貼紙に注意してある日付と、裸連の趣向を凝らしていた時刻を照らし合せつつ、この落語会なるものの、すでに滞りなくすんだ昨日の午後を顧みて、裸連――少くとも裸連の首脳の構成る隣座敷の泊り客……の成功を祝せざるを得なかった。