ある時はすぐにも帰りたいような心持がした。
けれども床の上に起き直る気力すらないものが、どうして汽車に揺られて半日の遠きを行くに堪え得ようかと考えると、帰りたいと念ずる自分がかなり馬鹿気て見えた。
したがって傍のものに自分はいつ帰れるかと問い糺した事もなかった。
ある時はすぐにも帰りたいような心持がした。
けれども床の上に起き直る気力すらないものが、どうして汽車に揺られて半日の遠きを行くに堪え得ようかと考えると、帰りたいと念ずる自分がかなり馬鹿気て見えた。
したがって傍のものに自分はいつ帰れるかと問い糺した事もなかった。