ベーコンには気の毒なくらい薄っぺらな粗末な仮綴である。
元来汽車の中で読む了見もないものを、大きな行李に入れそくなったから、片づけるついでに提鞄の底へ、ほかの二、三冊といっしょにほうり込んでおいたのが、運悪く当選したのである。
三四郎はベーコンの二十三ページを開いた。
ベーコンには気の毒なくらい薄っぺらな粗末な仮綴である。
元来汽車の中で読む了見もないものを、大きな行李に入れそくなったから、片づけるついでに提鞄の底へ、ほかの二、三冊といっしょにほうり込んでおいたのが、運悪く当選したのである。
三四郎はベーコンの二十三ページを開いた。