自分ながら少々気が変だと思ってそこそこに塔を出る。
塔橋を渡って後ろを顧みたら、北の国の例かこの日もいつのまにやら雨となっていた。
糠粒を針の目からこぼすような細かいのが満都の紅塵と煤煙を溶かして濛々と天地を鎖す裏に地獄の影のようにぬっと見上げられたのは倫敦塔であった。
自分ながら少々気が変だと思ってそこそこに塔を出る。
塔橋を渡って後ろを顧みたら、北の国の例かこの日もいつのまにやら雨となっていた。
糠粒を針の目からこぼすような細かいのが満都の紅塵と煤煙を溶かして濛々と天地を鎖す裏に地獄の影のようにぬっと見上げられたのは倫敦塔であった。