たとひ露骨な腕力沙汰が個人の本能だとしても、相手を殺したり傷けたりしない程度に於て其本能を満足させるのが人情である。
一日に何千何万といふ人命を賭にして此本能に飽満の悦楽を与へるのが戦争であるとは、誰しも云ひ得まい。
すると戦争は戦争の為の戦争ではなくつて、他に何等かの目的がなくてはならない、畢竟ずるに一の手段に過ぎないといふ事に帰着してしまふ。
たとひ露骨な腕力沙汰が個人の本能だとしても、相手を殺したり傷けたりしない程度に於て其本能を満足させるのが人情である。
一日に何千何万といふ人命を賭にして此本能に飽満の悦楽を与へるのが戦争であるとは、誰しも云ひ得まい。
すると戦争は戦争の為の戦争ではなくつて、他に何等かの目的がなくてはならない、畢竟ずるに一の手段に過ぎないといふ事に帰着してしまふ。