ようよう四、五日かかって、一段落がついた時、自分はまた汽車に揺られながら、まだ見ないHの町や、その町の中にある重吉の下宿している旅館などを、頭の奥に漂う画のようにながめた。
もとよりものずきのさせるわざだから、煙草の煙に似て、取り留めることのできないうちに、また煙草の煙に似た淡い愉快があった。
とかくするうちに汽車はとうとうHへ着いた。
ようよう四、五日かかって、一段落がついた時、自分はまた汽車に揺られながら、まだ見ないHの町や、その町の中にある重吉の下宿している旅館などを、頭の奥に漂う画のようにながめた。
もとよりものずきのさせるわざだから、煙草の煙に似て、取り留めることのできないうちに、また煙草の煙に似た淡い愉快があった。
とかくするうちに汽車はとうとうHへ着いた。