そうして畳といわず襖といわずはなはだしく古びていた。
向こうの藤棚の陰に見える少し出張った新築の中二階などとくらべると、まるで比較にならないほど趣が違っていた。
「こんな所にはいっていたのか」と思いながら、自分は茶をのんでしばらく座敷を見回していたが、やがて硯を借りて、重吉の所へやる手紙を書いた。
そうして畳といわず襖といわずはなはだしく古びていた。
向こうの藤棚の陰に見える少し出張った新築の中二階などとくらべると、まるで比較にならないほど趣が違っていた。
「こんな所にはいっていたのか」と思いながら、自分は茶をのんでしばらく座敷を見回していたが、やがて硯を借りて、重吉の所へやる手紙を書いた。