夏目漱石 『夢十夜』 それでも我慢してじっと坐っていた。 堪えがたいほど切ないものを胸に盛れて忍んでいた。 その切ないものが身体中の筋肉を下から持上げて、毛穴から外へ吹き出よう吹き出ようと焦るけれども、どこも一面に塞がって、まるで出口がないような残刻極まる状態であった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア