私はうなずきました、樋口が鸚鵡を持ちこんだ日から二日目か三日目です、今では上田も鷹見もばあさんと言っています、かの時分のおッ母さんが、鸚鵡のかごをあけて鳥を追い出したものです。
すると樋口が帰って来て、非常に怒った様子でしたが、まもなく鸚鵡がひとりでにかごへ帰って来たので、それなりに納まったらしいのです。
「けれども君は、かの後の事はよく知るまい、まもなく君は木村と二人で転宿してしまったから……なんでも君と木村が去ってしまって一週間もたたないうちだよ、ばあさんたまらなくなって、とうとう樋口をくどいて国郷に帰してしまったのは。