それから一時間ばかり、さらに談じかつ飲み、中倉翁は一足お先に、「加と男」閣下はグウグウ卓にもたれて寝てしまったので、自分はホールを出た。
銀座は銀座に違いないが、なるほどわが「号外」君も無理はない、市街までがっかりしているようにも見える。
三十七年から八年の中ごろまでは、通りがかりの赤の他人にさえ言葉をかけてみたいようであったのが、今ではまたもとの赤の他人どうしの往来になってしまった。
それから一時間ばかり、さらに談じかつ飲み、中倉翁は一足お先に、「加と男」閣下はグウグウ卓にもたれて寝てしまったので、自分はホールを出た。
銀座は銀座に違いないが、なるほどわが「号外」君も無理はない、市街までがっかりしているようにも見える。
三十七年から八年の中ごろまでは、通りがかりの赤の他人にさえ言葉をかけてみたいようであったのが、今ではまたもとの赤の他人どうしの往来になってしまった。