日のたつうちに、この怪しい子供の身の上が次第にわかって来ました、と言うのは、畢竟私が気をつけて見たり聞いたりしたからでしょう。
子供は名を六蔵と呼びまして、田口の主人には甥に当たり、生まれついての白痴であったのです。
母親というは四十五六、早く夫に別れまして実家に帰り、二人の子を連れて兄の世話になっていたのであります。
日のたつうちに、この怪しい子供の身の上が次第にわかって来ました、と言うのは、畢竟私が気をつけて見たり聞いたりしたからでしょう。
子供は名を六蔵と呼びまして、田口の主人には甥に当たり、生まれついての白痴であったのです。
母親というは四十五六、早く夫に別れまして実家に帰り、二人の子を連れて兄の世話になっていたのであります。