国木田独歩 『湯ヶ原より』 十四日の朝僕は支度も匆々に宿を飛び出した。 銀座で半襟、簪、其他娘が喜びさうな品を買ひ整へて汽車に乘つた。 僕は今日まで女を喜ばすべく半襟を買はなかつたが、若し彼の娘に此等の品を與たら如何に喜こぶだらうと思ふと、僕もうれしくつて堪らなかつた。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア