全體旅をしながら何物をも見ず、見ても何等の感興も起さず、起しても其を折角の同伴者と語り合て更に興を増すこともしないなら、初めから其人は旅の面白みを知らないのだ、など自分は獨り腹の中で愚痴つて居ると
『あれは何でしよう、そら彼の山の頂邊の三角の家のやうなもの。
『どれだ。
全體旅をしながら何物をも見ず、見ても何等の感興も起さず、起しても其を折角の同伴者と語り合て更に興を増すこともしないなら、初めから其人は旅の面白みを知らないのだ、など自分は獨り腹の中で愚痴つて居ると
『あれは何でしよう、そら彼の山の頂邊の三角の家のやうなもの。
『どれだ。