圓太郎馬車のやうに喇叭を吹いて呉れると更に妙だと思つた。
小田原は街まで長い其入口まで來ると細雨が降りだしたが、それも降りみ降らずみたいした事もなく人車鐵道の發車點へ着いたのが午後の何時。
半時間以上待たねば人車が出ないと聞いて茶屋へ上り今度は大ぴらで一本命じて空腹へ刺身を少ばかり入れて見たが、惡酒なるが故のみならず元來八度以上の熱ある病人、甘味からう筈がない。
圓太郎馬車のやうに喇叭を吹いて呉れると更に妙だと思つた。
小田原は街まで長い其入口まで來ると細雨が降りだしたが、それも降りみ降らずみたいした事もなく人車鐵道の發車點へ着いたのが午後の何時。
半時間以上待たねば人車が出ないと聞いて茶屋へ上り今度は大ぴらで一本命じて空腹へ刺身を少ばかり入れて見たが、惡酒なるが故のみならず元來八度以上の熱ある病人、甘味からう筈がない。