旅行して旅宿に着いて此がつかりする味は又特別なもので、「疲勞の美味」とでも言はうか、然し自分の場合はそんなどころではなく病が手傳つて居るのだから鼻から出る息の熱を今更の如く感じ、最早や身動きするのもいやになつた。
しかし時間が來れば動かぬわけにいかない只だ人車鐵道さへ終れば最早着ゐたも同樣と其を力に箱に入ると中等は我等二人ぎり廣いのは難有いが二時間半を無言の行は恐れ入ると思つて居ると、巡査が二人入つて來た。
一人は張飛の痩て弱くなつたやうな中老の人物。
旅行して旅宿に着いて此がつかりする味は又特別なもので、「疲勞の美味」とでも言はうか、然し自分の場合はそんなどころではなく病が手傳つて居るのだから鼻から出る息の熱を今更の如く感じ、最早や身動きするのもいやになつた。
しかし時間が來れば動かぬわけにいかない只だ人車鐵道さへ終れば最早着ゐたも同樣と其を力に箱に入ると中等は我等二人ぎり廣いのは難有いが二時間半を無言の行は恐れ入ると思つて居ると、巡査が二人入つて來た。
一人は張飛の痩て弱くなつたやうな中老の人物。