義母が定めし珍しがるだらうと思つて居たのが、例の如く簡單な御挨拶だけだから張合が拔けて了つた。
新聞は今朝出る前に讀み盡して了つたし、本を讀む元氣もなし、眠くもなし、喋舌る對手もなし、あくびも出ないし、さて斯うなると空々然、漠々然何時か義母の氣が自分に乘り移つて血の流動が次第々々にのろくなつて行くやうな氣がした。
江の浦へ一時半の間は上であるが多少の高低はある。
義母が定めし珍しがるだらうと思つて居たのが、例の如く簡單な御挨拶だけだから張合が拔けて了つた。
新聞は今朝出る前に讀み盡して了つたし、本を讀む元氣もなし、眠くもなし、喋舌る對手もなし、あくびも出ないし、さて斯うなると空々然、漠々然何時か義母の氣が自分に乘り移つて血の流動が次第々々にのろくなつて行くやうな氣がした。
江の浦へ一時半の間は上であるが多少の高低はある。