そのうち船がある小さな島を右舷に見てその磯から十町とは離れないところを通るので僕は欄に寄り何心なくその島をながめていた。
山の根がたのかしこここに背の低い松が小杜を作っているばかりで、見たところ畑もなく家らしいものも見えない。
しんとしてさびしい磯の退潮の痕が日に輝って、小さな波が水際をもてあそんでいるらしく長い線が白刃のように光っては消えている。
そのうち船がある小さな島を右舷に見てその磯から十町とは離れないところを通るので僕は欄に寄り何心なくその島をながめていた。
山の根がたのかしこここに背の低い松が小杜を作っているばかりで、見たところ畑もなく家らしいものも見えない。
しんとしてさびしい磯の退潮の痕が日に輝って、小さな波が水際をもてあそんでいるらしく長い線が白刃のように光っては消えている。