『僕は朝早く弟と共に草鞋脚絆で元気よく熊本を出発った。
その日はまだ日が高いうちに立野という宿場まで歩いてそこに一泊した。
次の日のまだ登らないうち立野を立って、かねての願いで、阿蘇山の白煙を目がけて霜を踏み桟橋を渡り、路を間違えたりしてようやく日中時分に絶頂近くまで登り、噴火口に達したのは一時過ぎでもあッただろうか。
『僕は朝早く弟と共に草鞋脚絆で元気よく熊本を出発った。
その日はまだ日が高いうちに立野という宿場まで歩いてそこに一泊した。
次の日のまだ登らないうち立野を立って、かねての願いで、阿蘇山の白煙を目がけて霜を踏み桟橋を渡り、路を間違えたりしてようやく日中時分に絶頂近くまで登り、噴火口に達したのは一時過ぎでもあッただろうか。