泣いたのと暴れたので幾干か胸がすくと共に、次第に疲れて來たので、いつか其處に臥てしまひ、自分は蒼々たる大空を見上げて居ると、川瀬の音が淙々として聞える。
若草を薙いで來る風が、得ならぬ春の香を送つて面を掠める。
佳い心持になつて、自分は暫時くぢつとして居たが、突然、さうだ自分もチヨークで畫いて見やう、さうだといふ一念に打たれたので、其儘飛び起き急いで宅に歸へり、父の許を得て、直ぐチヨークを買ひ整へ畫板を提げ直ぐ又外に飛び出した。
泣いたのと暴れたので幾干か胸がすくと共に、次第に疲れて來たので、いつか其處に臥てしまひ、自分は蒼々たる大空を見上げて居ると、川瀬の音が淙々として聞える。
若草を薙いで來る風が、得ならぬ春の香を送つて面を掠める。
佳い心持になつて、自分は暫時くぢつとして居たが、突然、さうだ自分もチヨークで畫いて見やう、さうだといふ一念に打たれたので、其儘飛び起き急いで宅に歸へり、父の許を得て、直ぐチヨークを買ひ整へ畫板を提げ直ぐ又外に飛び出した。