自分と少年とは四五十間隔たつて居たが自分は一見して志村であることを知つた。
彼は一心になつて居るので自分の近いたのに氣もつかぬらしかつた。
おや/\、彼奴が來て居る、どうして彼奴は自分の先へ先へと廻はるだらう、忌ま/\しい奴だと大に癪に觸つたが、さりとて引返へすのは猶ほ慊だし、如何して呉れやうと、其儘突立つて志村の方を見て居た。
自分と少年とは四五十間隔たつて居たが自分は一見して志村であることを知つた。
彼は一心になつて居るので自分の近いたのに氣もつかぬらしかつた。
おや/\、彼奴が來て居る、どうして彼奴は自分の先へ先へと廻はるだらう、忌ま/\しい奴だと大に癪に觸つたが、さりとて引返へすのは猶ほ慊だし、如何して呉れやうと、其儘突立つて志村の方を見て居た。