時は夏の最中自分はたゞ畫板を提げたといふばかり、何を書いて見る氣にもならん、獨りぶら/\と野末に出た。
曾て志村と共に能く寫生に出た野末に。
闇にも歡びあり、光にも悲あり麥藁帽の廂を傾けて、彼方の丘、此方の林を望めば、まじ/\と照る日に輝いて眩ゆきばかりの景色。
時は夏の最中自分はたゞ畫板を提げたといふばかり、何を書いて見る氣にもならん、獨りぶら/\と野末に出た。
曾て志村と共に能く寫生に出た野末に。
闇にも歡びあり、光にも悲あり麥藁帽の廂を傾けて、彼方の丘、此方の林を望めば、まじ/\と照る日に輝いて眩ゆきばかりの景色。