国木田独歩 『源おじ』 夢なるか現なるか。 翁は布団翻のけ、つと起ちあがりて、紀州よ我子よと呼びし時、目眩みてそのまま布団の上に倒れつ、千尋の底に落入りて波わが頭上に砕けしように覚えぬ。 その日源叔父は布団被りしまま起出でず、何も食わず、頭を布団の外にすらいださざりき。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア