常も樂しさうに見えるばかりか、心事も至て正しいので孤兒には珍しいと叔父をはじめ土地の者皆に、感心せられて居たのである。
「然し叔父さんにも叔母さんにも内證ですよ」と言つて、徳二郎は唄ひながら裏山に登つてしまつた。
頃は夏の最中、月影鮮やかなる夜であつた。
常も樂しさうに見えるばかりか、心事も至て正しいので孤兒には珍しいと叔父をはじめ土地の者皆に、感心せられて居たのである。
「然し叔父さんにも叔母さんにも内證ですよ」と言つて、徳二郎は唄ひながら裏山に登つてしまつた。
頃は夏の最中、月影鮮やかなる夜であつた。