国木田独歩 『少年の悲哀』 石段は其幅半間より狹く、兩方は高い壁である。 石段を登りつめると或家の中庭らしい處へ出た。 四方板塀で圍まれ隅に用水桶が置いてある、板塀の一方は見越に夏蜜柑の木らしく暗く繁つたのが其頂を出して居る、月の光はくつきりと地に印して寂とし人の氣勢もない。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア