国木田独歩 『恋を恋する人』 そして此情想に耽る時は人間の浅間しサから我知らず脱れ出ずるような心持になる。 あたかも野辺にさすらいて秋の月のさやかに照るをしみじみと眺め入る心持と或は似通えるか。 さりとて矢も楯もたまらずお正の許に飛んで行くような激越の情は起らないのであった。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア