国木田独歩 『武蔵野』 自分が一度、今より四五年前の夏の夜の事であった、かの友と相携えて近郊を散歩したことを憶えている。 神田上水の上流の橋の一つを、夜の八時ごろ通りかかった。 この夜は月冴えて風清く、野も林も白紗につつまれしようにて、何ともいいがたき良夜であった。 国木田独歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア