老叟は靜かに石を撫でゝ、『我家の石が久く行方知ずに居たが先づ/\此處にあつたので安堵しました、それでは戴いて歸ることに致しましよう。
雲飛は驚いて『飛んだことを言はるゝ、これは拙者永年祕藏して居るので、生命にかけて大事にして居るのです』
老叟は笑つて『さう言はるゝには何か證據でも有のかね、貴君の物といふ歴とした證據が有るなら承はり度いものですなア』
老叟は靜かに石を撫でゝ、『我家の石が久く行方知ずに居たが先づ/\此處にあつたので安堵しました、それでは戴いて歸ることに致しましよう。
雲飛は驚いて『飛んだことを言はるゝ、これは拙者永年祕藏して居るので、生命にかけて大事にして居るのです』
老叟は笑つて『さう言はるゝには何か證據でも有のかね、貴君の物といふ歴とした證據が有るなら承はり度いものですなア』