近いて視ると例の石を持て居るので大に驚き其男を曳ずつて役場に出て盜難の次第を訴へた。
竅の數と孔中の堂宇の二證據で、石は雲飛のものといふに定り、石賣は或人より二十兩出して買た品といふことも判然して無罪となり、兎も角も石は首尾よく雲飛の手に還つた。
今度は石を錦に裹んで藏に納め容易には外に出さず、時々出して賞で樂む時は先づ香を燒て室を清める程にして居た。
近いて視ると例の石を持て居るので大に驚き其男を曳ずつて役場に出て盜難の次第を訴へた。
竅の數と孔中の堂宇の二證據で、石は雲飛のものといふに定り、石賣は或人より二十兩出して買た品といふことも判然して無罪となり、兎も角も石は首尾よく雲飛の手に還つた。
今度は石を錦に裹んで藏に納め容易には外に出さず、時々出して賞で樂む時は先づ香を燒て室を清める程にして居た。