一日僕を從へて往來を歩いて居ると忽ち向から二人の男、額から汗を水の如く流し、空中に飛び上り飛び上りして走りながら、大聲で『雲飛先生、雲飛先生!
さう追駈て下いますな、僅か四兩の金で石を賣りたいばかりに仕たことですから』と、恰も空中人あるごとくに叫び來るのに出遇つた。
矢庭に引捕へて官に訴へると二の句もなく伏罪したので、石の在所も判明した。
一日僕を從へて往來を歩いて居ると忽ち向から二人の男、額から汗を水の如く流し、空中に飛び上り飛び上りして走りながら、大聲で『雲飛先生、雲飛先生!
さう追駈て下いますな、僅か四兩の金で石を賣りたいばかりに仕たことですから』と、恰も空中人あるごとくに叫び來るのに出遇つた。
矢庭に引捕へて官に訴へると二の句もなく伏罪したので、石の在所も判明した。