忘れることの出来ない十月二十五日は過ぎた。
翌日から自分は平時の通り授業もし改築事務も執り、表面は以前と少しも変らなかった、母からもまた何とも言って来ず、自分も母に手紙で迫る事すら放棄して了い、一日一日と無事に過ぎゆいた。
然し自分は到底悪人ではない、又度胸のある男でもない。
忘れることの出来ない十月二十五日は過ぎた。
翌日から自分は平時の通り授業もし改築事務も執り、表面は以前と少しも変らなかった、母からもまた何とも言って来ず、自分も母に手紙で迫る事すら放棄して了い、一日一日と無事に過ぎゆいた。
然し自分は到底悪人ではない、又度胸のある男でもない。