温和で正直だけが取柄の人間の、その取柄を失なったほど、不愉快な者はあるまい。
渋を抜た柿の腐敗りかかったようなもので、とても近よることは出来ない。
妻が自分を面白からず思い気味悪るう思い、そして鬱いでばかりいて、折り折りさも気の無さそうな嘆息を洩すのも決して無理ではない。
温和で正直だけが取柄の人間の、その取柄を失なったほど、不愉快な者はあるまい。
渋を抜た柿の腐敗りかかったようなもので、とても近よることは出来ない。
妻が自分を面白からず思い気味悪るう思い、そして鬱いでばかりいて、折り折りさも気の無さそうな嘆息を洩すのも決して無理ではない。