であるから人の困厄を見れぱ、其人が何人であらうと、憎悪するの因縁さへ無くば、則ち同情を表する十年の交友と一般なのである。
余は主人の口より其略伝を聞くに及んで彼の人物の余の推測に近きを知つた。
彼は其生れ故郷に於て相当の財産を持つて居た処が、彼の弟二人は彼の相続したる財産を羨むこと甚だしく、遂には骨肉の争まで起る程に及んだ。
であるから人の困厄を見れぱ、其人が何人であらうと、憎悪するの因縁さへ無くば、則ち同情を表する十年の交友と一般なのである。
余は主人の口より其略伝を聞くに及んで彼の人物の余の推測に近きを知つた。
彼は其生れ故郷に於て相当の財産を持つて居た処が、彼の弟二人は彼の相続したる財産を羨むこと甚だしく、遂には骨肉の争まで起る程に及んだ。