歌志内を出発てから此処までの間に人に出遇つたのは此老人ばかりで、途中又小屋らしき物を見なかつたのである、余は此老人を見て空知川の沿岸の既に多少かの開墾者の入込んで居ることを事実の上に知つた。
熊笹の径を通りぬけると果して、思ひがけない大道が深林を穿つて一直線に作られてある。
其幅は五間以上もあらうか。
歌志内を出発てから此処までの間に人に出遇つたのは此老人ばかりで、途中又小屋らしき物を見なかつたのである、余は此老人を見て空知川の沿岸の既に多少かの開墾者の入込んで居ることを事実の上に知つた。
熊笹の径を通りぬけると果して、思ひがけない大道が深林を穿つて一直線に作られてある。
其幅は五間以上もあらうか。