先の石段をおりるや、若き女はまず僕を乗らして後、もやいを解いてひらりと飛び乗り、さも軽々と櫓をあやつりだした。
少年ながらも、僕はこの女のふるまいに驚いた。
岸を離れて見上げると、徳二郎はてすりによって見おろしていた、そして内よりは燈がさし、外よりは月の光を受けて、彼の姿がはっきりと見える。
先の石段をおりるや、若き女はまず僕を乗らして後、もやいを解いてひらりと飛び乗り、さも軽々と櫓をあやつりだした。
少年ながらも、僕はこの女のふるまいに驚いた。
岸を離れて見上げると、徳二郎はてすりによって見おろしていた、そして内よりは燈がさし、外よりは月の光を受けて、彼の姿がはっきりと見える。