火の燃えつかざるを口惜く思い、かの年かさなる童のみは、後振りかえりつつ馳せゆきけるが、砂山の頂に立ちて、まさにかなたに走り下らんとする時、今ひとたび振向きぬ。
ちらと眼を射たるは火なり。
こはいかに、われらの火燃えつきぬと叫べば、童ら驚ろき怪しみ、たち返えりて砂山の頂に集まり、一列に並びてこなたを見下ろしぬ。
火の燃えつかざるを口惜く思い、かの年かさなる童のみは、後振りかえりつつ馳せゆきけるが、砂山の頂に立ちて、まさにかなたに走り下らんとする時、今ひとたび振向きぬ。
ちらと眼を射たるは火なり。
こはいかに、われらの火燃えつきぬと叫べば、童ら驚ろき怪しみ、たち返えりて砂山の頂に集まり、一列に並びてこなたを見下ろしぬ。