それに引かえ僕の弟の秀輔は腕白小僧で、僕より二ツ年齢が下でしたが骨格も父に肖て逞ましく、気象もまるで僕とは変って居たのです。
父が僕を叱る時、母と弟とは何時も笑って傍で見て居たものです。
母というはお豊といい、言葉の少ない、柔和らしく見えて確固した気象の女でしたが、僕を叱ったこともなく、さりとて甘やかす程に可愛がりもせず、言わば寄らず触らずにして居たようです。
それに引かえ僕の弟の秀輔は腕白小僧で、僕より二ツ年齢が下でしたが骨格も父に肖て逞ましく、気象もまるで僕とは変って居たのです。
父が僕を叱る時、母と弟とは何時も笑って傍で見て居たものです。
母というはお豊といい、言葉の少ない、柔和らしく見えて確固した気象の女でしたが、僕を叱ったこともなく、さりとて甘やかす程に可愛がりもせず、言わば寄らず触らずにして居たようです。