路の遠くには陽炎がうらうらとたっている。
一匹の犬が豊吉の立っているすぐそばの、寒竹の生垣の間から突然現われて豊吉を見て胡散そうに耳を立てたが、たちまち垣の内で口笛が一声二声高く響くや犬はまた駆け込んでしまった。
豊吉は夢のさめたようにちょっと目をみはって、さびしい微笑を目元に浮かべた。
路の遠くには陽炎がうらうらとたっている。
一匹の犬が豊吉の立っているすぐそばの、寒竹の生垣の間から突然現われて豊吉を見て胡散そうに耳を立てたが、たちまち垣の内で口笛が一声二声高く響くや犬はまた駆け込んでしまった。
豊吉は夢のさめたようにちょっと目をみはって、さびしい微笑を目元に浮かべた。