という一句が『エキスカルション』第九編中にあって自分はこれに太く青い線を引いてるではないか。
どうせこれが人の運命だろう、その証拠には自分の友人の中でも随分自分と同じく、自然を愛し、自然を友として高き感情の中に住んでいた者もあったが、今では立派な実際家になって、他人のうわさをすれば必ず『彼奴は常識が乏しい』とか、『あれは事務家だえらいところがある』など評し、以前の話が出ると赤い顔をして、『あの時はお互いにまだ若かった』と頭をかくではないか。
自分がウォーズウォルスを見捨てたのではない、ウォーズウォルスが自分を見捨てたのだ。