『兄さんお宅ですか』と戸外から声を掛けた者がある。
『お上がり』と自分は呼んでなお日記を見ていた。
自分の書斎に入って来たるは小山という青年で、ちょうど自分が佐伯にいた時分と同年輩の画家である、というより画家たらんとて近ごろ熱心に勉強している自分と同郷の者である。
『兄さんお宅ですか』と戸外から声を掛けた者がある。
『お上がり』と自分は呼んでなお日記を見ていた。
自分の書斎に入って来たるは小山という青年で、ちょうど自分が佐伯にいた時分と同年輩の画家である、というより画家たらんとて近ごろ熱心に勉強している自分と同郷の者である。