渡頭を渡りて広き野に出ず。
野は麦まきに忙しく女子みな男子と共に働きいたり。
山の麓に見ゆるは土河内村なり、谷迫りて一寰区をなしことさらに世と離れて立つかのごとく見ゆ、かつて山の頂より遠くこの村を望み炊煙の立ちのぼるを見てこの村懐かしくわれは感じぬ。
渡頭を渡りて広き野に出ず。
野は麦まきに忙しく女子みな男子と共に働きいたり。
山の麓に見ゆるは土河内村なり、谷迫りて一寰区をなしことさらに世と離れて立つかのごとく見ゆ、かつて山の頂より遠くこの村を望み炊煙の立ちのぼるを見てこの村懐かしくわれは感じぬ。