幾個かの皿すでに洗いおわりて傍らに重ね、今しも洗う大皿は特に心を用うるさまに見ゆるは雪白なるに藍色の縁とりし品なり。
青年が落とせし楓の葉、流れて少女の手もと近く漂いゆくを、少女見てしばし流れ去るを打ちまもりしが急に手を伸ばして摘まみ、皿にのせて傍らに置きぬ。
葉は水に湿いていよいよ紅に、真白の皿に置かれしさまは画めきて見ゆ。
幾個かの皿すでに洗いおわりて傍らに重ね、今しも洗う大皿は特に心を用うるさまに見ゆるは雪白なるに藍色の縁とりし品なり。
青年が落とせし楓の葉、流れて少女の手もと近く漂いゆくを、少女見てしばし流れ去るを打ちまもりしが急に手を伸ばして摘まみ、皿にのせて傍らに置きぬ。
葉は水に湿いていよいよ紅に、真白の皿に置かれしさまは画めきて見ゆ。